映画「20世紀少年<第2章>最後の希望」(ネタバレ含む)

やっと観て参りました、映画「20世紀少年<第2章>最後の希望」。 全体的な感想は、わぉ!第1章よりさらにダイジェスト!って感じでした。 そらそうですよね。漫画10巻分の話を映画にしようとしたらこうなります。 それでも原作 … “映画「20世紀少年<第2章>最後の希望」(ネタバレ含む)” の続きを読む

やっと観て参りました、映画「20世紀少年<第2章>最後の希望」

全体的な感想は、わぉ!第1章よりさらにダイジェスト!って感じでした。

そらそうですよね。漫画10巻分の話を映画にしようとしたらこうなります。

それでも原作との違いが結構あり、なかなか楽しめました。

さて、見所はやはり”ともだち”がらみ。

「”ともだち”は神になり、人類は滅亡する計画」

その言葉の意味が、映画でも明かされていきます。

そしてさらに気になるのが”ともだち”の正体。

原作を知っているのでもちろん誰であるかは分かっているのですが、何しろ、特にこの第2章に関しては原作と異なる部分が多々あり、結局、”ともだち”の正体は明かされません。

第3章でどう落としてくるのかが非常に楽しみになりました。

以下は、”ともだち”に絡む話で、原作と第2章で異なる部分を覚えている範囲で書き連ねてみました。

若干想像も入っていますので、参考までにご覧下さい。

原作 映画<第2章>
ひみつ集会のおしらせ 図書館で見つける。 オッチョがヤマネの家を訪ねた際、近隣の住民から手渡される。
ひみつ集会 オッチョ、ヤマネ、”ともだち”が揃い、ヤマネが”ともだち”を銃撃する。”ともだち”は死亡。 オッチョ、ヤマネが揃う。オッチョはヤマネから”ともだち”が新宿に視察に出向くことを聞かされ、さらに、”ともだち”の暗殺を頼まれる。
初代”ともだち”の暗殺場所 「ひみつ集会」の会場である理科室。ヤマネに銃撃される。 ”ともだち”が視察に訪れた新宿の教会(付近)。ヤマネに銃撃される。
初代”ともだち”の正体 フクベエ。 明かされず。
次代”ともだち”の正体 カツマタ(?) 明かされず。ただし、初代と同一人物である可能性は少なく、声が変わっている。
オッチョの息子、翔太と”ともだち”の関係 触れられず。 オッチョが仕事で不在の際、”ともだち”と遊んでいた。
オッチョの息子、翔太の死因 通行人の男性をオッチョと間違えて車道に飛び出した。 通行人の男性をオッチョと間違えて車道に飛び出した。その際、翔太は名前を呼ばれたが、呼んだのが”ともだち”の可能性がある。
オッチョが初代”ともだち”の正体が分かった理由 理解室で暗殺された際にハットリくんのお面を取って素顔を確認。 初代”ともだち”に正体を迫った際、地球防衛軍のバッヂを見せられ、「覚えているよね?」と問われた。その際、地球防衛軍バッヂを盗んだ犯人として「????」がジジババに怒られていたのを思い出した。本当の犯人はヨシツネであり、盗んだ際には「????」と同じ格好をしていた。つまり「????」は濡れ衣を着させられた。「????」が誰なのかは明らかにされず。
地球防衛軍バッヂを盗んだ犯人 ケンヂ。 ヨシツネ。
地球防衛軍バッヂを盗んだ真犯人を知っている人 ケンヂ。自分で盗んだから。 オッチョ。バッヂを盗んだ後、お面を取って休んでいるヨシツネを見た。このお面は普段、「????」(原作ではカツマタ?)がかぶっているお面。サダキヨと同様のお面。
初代”ともだち”がテロを起こしている理由 仲間に入れてもらえなかったから。 地球防衛軍のバッヂを盗んだ犯人にされたから??
次代”ともだち”がテロを起こしている理由 地球防衛軍のバッヂを盗んだ犯人にされたから。 第3章にて明らかに(?)
次代”ともだち”が神になった理由 万博開幕の際に生き返った。さらにローマ法王の狙撃を身を挺して守った(自作自演)。 万博開幕の際に生き返った。
次代”ともだち”の存在 友民党万丈目、高須、共に知らなかった。 友民党万丈目、高須、共に知っていた(ように見える)。なぜなら、初代”ともだち”の死亡に全く驚いていない。

編みかけ部分が、原作と第2章で大きな違いです。

注目は”ともだち”の暗殺と復活、そして正体。

原作では、「ひみつ集会のおしらせ」会場である理科室で、”ともだち”がヤマネに銃撃され、死亡します。

このとき、”ともだち”のハットリくんお面を取ると、正体がフクベエであることが分かるのです。

そして万博開幕の日、”ともだち”は復活し神となる。この”ともだち”の正体は、原作では明言こそされていませんがカツマタです。

映画ではこのあたりの表現の仕方が異なり、”ともだち”は、新宿を視察に来た際に、ヤマネに銃撃され死亡します。

しかし、オッチョが”ともだち”の死体を確認するシーンはなく、正体がフクベエであるかどうかが分かりません。

それと不思議な描写が一点。

銃撃の前に、オッチョと”ともだち”が会話をします。

その中でオッチョが、”ともだち”に正体を迫るシーンがありますが、”ともだち”は左胸にさした地球防衛軍のバッヂをオッチョに見せ、「覚えているよね?」と問います。

このときオッチョの子供の頃の回想シーンに入り、当時の様子を思い出します。

「????」が地球防衛軍のバッヂを盗んだ犯人としてジジババに怒られている。

しかし実際に盗んだのはヨシツネであること。

これでオッチョは”ともだち”が「????」であることに気づくのです。

ただし、「????」が誰であるかは触れられません。

しかしこの話は原作で言うところのケンヂとカツマタの話に相当するものです。

カツマタは次代”ともだち”であり初代ではありませんので、このタイミングでの登場は原作と違っています。

「????」がカツマタなのかフクベエなのか。それとも・・・。

このあたりが映画オリジナルであり、原作とはまた違った謎が生まれています。

第3章は秋とのことで、また待ち遠しい日々が続きそうです。

20世紀少年 第1章 終わりの始まり 豪華版[DVD]の中身

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20世紀少年 第1章 終わりの始まり 豪華版(生産限定) [DVD]」が届きました。

・・・( ´゚Д゚`)ンマッ!

デカイw

・・・それにしてもきのうのテレビ版。「20世紀少年〜もう一つの第1章〜」。見ましたけどなんか面白くなかった。映画版のダイジェストみたいになっていて、期待した内容ではなくて残念。

てっきり、映画版に加えて未公開シーンとこのテレビ版のために撮影したシーンが盛り込まれ、超豪華版な放送と思ってたのに・・・。

「20世紀少年〜もう一つの第1章〜」

いよいよ1/31の土曜日、映画「20世紀少年 第2章 最後の希望」が公開されますが、それに先駆けて1/30金曜日、日テレで21:00から、「20世紀少年〜もう一つの第1章〜」と題して第1章の特別版が放送されます。 Yah … “「20世紀少年〜もう一つの第1章〜」” の続きを読む

いよいよ1/31の土曜日、映画「20世紀少年 第2章 最後の希望」が公開されますが、それに先駆けて1/30金曜日、日テレで21:00から、「20世紀少年〜もう一つの第1章〜」と題して第1章の特別版が放送されます。

Yahoo!テレビから部分引用:

観客動員300万人を突破する大ヒットを記録した映画「20世紀少年 第1章」。そして、ついに明日、第2章の幕が上がる!今夜の金曜ロードショー《もう一つの第1章》では、堤幸彦総監督のもと、本編はもちろんこと、泣く泣くカットした未公開シーンに、今夜の放送のためだけに新たに撮影されたシーンをふんだんに加え、「世界の終わり」へ向けて動き出した第1章を、新たな角度から追いかける!!

ちなみに1/30は映画「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」のDVD(Blu-ray)発売日でもあります。

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20世紀少年を読み終えて、映画第一章も観終えて(ネタバレ含む)

20世紀少年のコミックスを読み終えました。もちろん続きの21世紀少年(上下)も。しかも一度のみならず三度までも(笑)。 物語が複雑にできていることもあり、三度読んで初めて分かったことがあったりと、今は全然飽きません。近々 … “20世紀少年を読み終えて、映画第一章も観終えて(ネタバレ含む)” の続きを読む

20世紀少年のコミックスを読み終えました。もちろん続きの21世紀少年(上下)も。しかも一度のみならず三度までも(笑)。

物語が複雑にできていることもあり、三度読んで初めて分かったことがあったりと、今は全然飽きません。近々もう一度くらい読むでしょう(笑)。

色々なレビューを見ていると、原作者の浦沢直樹氏が手がける作品は、広げた風呂敷を畳めなくなり、唐突に終わってしまってうんぬんかんぬん・・・という意見が結構多かった。

正直、20世紀少年(第1巻〜第22巻)まで読み終えて、21世紀少年(上下)を知らなかった段階ではその感が否めませんでした。オイオイこの終わり方はないだろうと。

けど21世紀少年(上下)読み終えて、結局まだよく分からないところはあるけれど、それなりに納得行く形でこの作品は終わっているのではないかと言うのが個人的な感想です。

なんだかんだ言って、おもしろかったですよ。

1つネタバレっぽい話をすると、最大の謎の焦点、”ともだち”ですが、1代目はフクベエ。これは良いとして2代目のカツマタ。この設定に若干戸惑いましたが最終的には納得できました。正直、ケンヂが「よお、お前さ・・・カツマタ君だろ?」と言ったときは、は・・・?ダレやねん??でしたが、確かに作中に何度か名前だけがでてきます。「フナの解剖前日に死んだ・・・。」確かに出てきた。

21世紀少年を見ると、フクベエ、ヤマネ、サダキヨに加えて、カツマタの姿を見ることができます。(カツマタとは書かれていませんがカツマタで無いとそれこそ話がつながりません。)

20世紀少年の作中、一度でもカツマタの姿が出てくれば、”ともだち”2代目がカツマタであったと言う結論に納得がいった人も多かったと思います。や、それだけじゃあと言うのも分かりますが。

名前だけをチラつかせる・・・影の薄い伏線・・・だったのかも知れません。

・・・ところで、カツマタは最初から”ともだち”教団に居たのでしょうか。少なくとも、万丈目ら幹部はその存在を知らなかったようですが。

ネットでは、カツマタの素顔がフクベエに酷似していることから「”ともだち”双子説」なんていうのもあるようですが、個人的にはそれより、「”ともだち”複数説」の方が近いように思います。

なんとなくですけどね・・・。最初思ったのは、お面なし、もしくはハットリ君のお面を被っていたのがフクベエで、”ともだち”マークのマスクを被っていたのがカツマタ・・・なんて整理をして見ました。

そんなわけで、カツマタは最初から”ともだち”教団に居たんだろうなぁと思っています。でもまた第1巻から読み直したら、感想変わるかな。

・・・さて、予習も済んで映画「20世紀少年(第一章)」を観てきました。「血の大みそか」までの話。

さすがに2時間チョイでおさめるにはそれなりに省略する部分が出てきます。オッチョのタイでのサブストーリーとかはバッサリとかね。けど個人的には許容範囲内でした。特別違和感は無かったですよ。根幹となるストーリーは崩れていない。不気味さもある。

泣けるシーンも少なからずありました。個人的には、「血の大みそか」前に、ケンヂがカンナを山形に送るシーン。そしてカンナが一人で帰ってくるシーンが泣けました。ホロリと行きそうになるのを瞬きでなんとかクリア。

CGも凄かったですよ。結構本物に見える。邦画のわりにはかなりマジっぽく見えます。特に羽田空港爆破や国会議事堂爆破、そしてクライマックスの原子力ロボット爆発・・・。

原子力ロボットの爆発シーンは凄まじかったなぁ。東京消し飛ぶ勢いでした(笑)。てか消し飛んでいないとおかしいぐらいの超大爆発。無論、”ともだち”もケンヂもフツーなら木っ端みじんです。キノコ雲まで出ちゃって、ダイナマイトであそこまで吹っ飛びますかねぇ〜とやや疑問はあるものの、見応えはかなりありました。動力が原子力なので、それで?とも思いましたけど、その後の話で放射能については触れられていませんので通常爆発なのでしょう。あ、でも、爆心地を埋め立てたとの下りはどこかに書いてあったかも。

原子力ロボットと言えばなんちゃって二足歩行。原作では、原子力ロボットにとりついたケンヂが、その出来の悪さを皮肉りますが、劇中ではそのシーンはありませんでした。そのかわり、そのなんちゃって二足歩行がCGで細かく描写されていました。おお、ある意味原作を超えて忠実かも。

リモコンも原作よりある意味マジっぽいリアルなものになっていました。ノートPCにスティックが付いています。画面にはロボットの情報が表示されていました。たぶん、位置情報みたいなものもあったと思います。SF映画で良く出てくる、バックグラウンドがグリーンで、ホワイトのラインやらなんやら、あの感じの画面です。ドラゴンレーダーみたいなの(笑)。

原作のリモコンはリアル性に欠けるチープなものですが、逆に子供が考えるリモコンなんてものはこの程度かとも思います。劇中ではあえてリアル性を選んだのでしょうか。

(・・・と、もう一度原作見たら「血の大みそか」の時に使用されていたリモコンと思われるものはノートPCでしたね。反陽子ばくだんの時に、敷島レナが持っていたリモコンがかなりチープなものでした。)

(そういやあのとき、フクベエと一緒にビルから落ちたハットリ君は、”ともだち”の偽物・・・。カツマタ??)

登場人物達も違和感が無かったです。その中でもユキジ役の常磐貴子嬢はかなりハマり役に見えました。

あとフクベエ。いや”ともだち”か。お面しててもなんとなく佐々木蔵之介氏って分かっちゃうもんで、原作読んでなくてもフクベエ=”ともだち”って分かっちゃうかもね(笑)。原作知らない人に「フクベエって”ともだち”なの?」って聞かれたらどうしようかと。声はなんとなしにボイスチェンジャーかかっていましたね。ダース・ベイダーほどではないですが。

他にも色々感想はありますが、とにかく予想以上に面白かったです。微妙だろうなぁと思っていただけに、なお面白かった。

第二章は来年1月ですが、とても待ち遠しいです。

ああ、そうだ。観に行く方。エンドロールが始まっても席を立ってはダメですよ。まだ終わっていませんから。そして、第二章の壮大な予告編が待っています。

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