気になる商品の再入荷や、いつ更新されるか分からないお知らせ。何度も同じページを開いて、変化がないか確かめるのは意外と手間がかかります。iOS 27のSafariには、そんな確認を任せられる「通知を受け取る」という機能が加わりました。名前だけでは、サイトから届く従来の通知との違いが分かりにくい機能です。何ができるのか、どのiPhoneで使えるのか、設定方法と注意点を整理します。AmazonのAirPods Pro 3で設定できた実例も紹介します。
「通知を受け取る」は、気になるページの見張り役
Safariの「通知を受け取る」(英語名:Notify Me)は、指定したウェブページを確認し、知りたい内容が変わったときに知らせる機能です。AppleのiOS 27紹介ページでは、商品の価格変更や再入荷を例に挙げています。ページを確認する作業を、Safariに任せられるわけです。
例えば、売り切れている商品のページで「この商品が再入荷したら知らせて」と指定する。あるいは、お知らせページで「新しい記事が追加されたら知らせて」と伝える。何を知りたいかを、普通の言葉で入力して使います。後者は使い方を説明するための入力例です。
WWDC26の公式説明では、通知の条件を指定したあと、そのタブを閉じてもよいと案内されています。待っているページをずっと開き続ける必要がないのは、普段使いで助かるポイントです。
以前からあるWebプッシュ通知とは、何が違う?
「iPhoneでサイトの通知を受け取る機能は、前からあったのでは」と思う人もいるはずです。その認識は正しく、AppleのWebプッシュ通知の解説によると、iOS 16.4以降では、ホーム画面に追加したWebアプリでWebプッシュ通知を使えます。Webアプリは、ウェブサイトをアプリのように開いて利用する仕組みです。
従来のWebプッシュ通知は、対応サイト側が用意した仕組みでお知らせを送ります。新機能では、利用者が知りたい変化を指定し、Safariがページを確認します。「誰が、何をきっかけに通知するか」が違います。
| 比較する点 | 従来のWebプッシュ通知 | Safariの「通知を受け取る」 |
|---|---|---|
| お知らせのきっかけ | サイト側からの送信 | Safariによる更新の検出 |
| 通知する内容 | サイト側が用意 | 利用者が条件を入力 |
| iPhoneでの始め方 | ホーム画面のWebアプリで許可 | Safariのページメニューで設定 |
| サイト側の通知配信の仕組み | 必要 | その仕組みへの登録とは別 |
つまり、iOS 27でウェブの通知が初めて可能になった、という話ではありません。自分が知りたい変化を、ブラウザに見てもらえるようになったのが今回のポイントです。
対応するiPhoneと、日本語での利用条件
この機能はApple Intelligenceを利用します。文章の理解などを支えるAppleのAI機能です。iOS 27に更新できるiPhoneと、この機能を使えるiPhoneは同じではありません。
Apple Intelligenceの必要条件では、iPhone 15 Pro/15 Pro Max、iPhone 16以降のモデル、iPhone Airなどが対象です。iPhone 15/15 PlusやiPhone 14シリーズなどは、この対象に含まれません。まず機種を確認しましょう。
使う際は、対応機種をiOS 27以降に更新し、Apple Intelligenceが利用できる状態にします。デバイスとSiriの言語は、同じ対応言語に設定する必要があります。言語を変えた直後は、必要なダウンロードが終わるまで利用できないこともあります。
日本語については、2026年10月3日時点のAppleの機能別対応言語一覧で、Safariの「通知を受け取る」の対応言語に日本語が含まれています。 Siri AIの提供時期についての説明を、そのままSafariの機能に当てはめないようにしたいところです。
Safariで通知を設定する手順
Safariの公式操作ガイドに沿った手順は、次の通りです。
- Safariで、変化を知りたいページを開きます。
- アドレス欄にあるページメニューボタンをタップします。
- 通知の項目を選びます。日本語の公式ガイドでは「自分に通知」と案内されています。
- Safariにチェックしてほしい情報を入力します。
- 「編集」で確認する頻度や、ページをチェックする時刻を調整し、チェックマークのボタンをタップして保存します。
Appleの紹介ページでは「通知を受け取る」、操作ガイドでは「自分に通知」という表記が使われています。英語の案内では「Notify Me」なので、同じ機能として探すと分かりやすいと思います。
入力するときは、「変わったら教えて」よりも「この商品の在庫が復活したら教えて」のように、何がどうなったら知りたいのかを具体的にするのがおすすめです。例えば色違いの商品が並ぶページなら、商品名に加えて色やサイズも書くと、意図を伝えやすくなります。これは入力の工夫であり、検出の成功を保証するものではありません。
Amazonでは、個別の商品ページで設定できた
僕が2026年10月3日にAmazonで試したところ、同じ「値下げがあったら教えてください。」という入力文でも、開くページによって結果が変わりました。
| 設定したページ | 今回の結果 |
|---|---|
| AmazonのAppleストア内のページ | 「このリクエストについて通知できません」と表示 |
| AirPods Pro 3の商品詳細ページ | エラーが消え、監視条件と確認時刻が表示 |

設定できたのは、AmazonのAirPods Pro 3の商品ページです。今回の対処は、通知を設定する場所を、監視したい商品の詳細ページへ移すことでした。ページの選び方が関係した可能性はありますが、Safariがストアのページを受け付けなかった理由は不明です。ストアページ全般が非対応だとまでは言えません。
成功した画面には「Safariが現在探している内容」と入力文が表示され、右上のチェックマークも青色になりました。

ここで確認できたのは、監視条件と確認スケジュールを設定できることまでです。実際の値下げと通知の到着は、まだ確認していません。 設定時に同じエラーが出たら、まず目的の商品詳細ページで試すのがおすすめです。
チェックする時刻は「編集」から変更できる
画面の「毎日14:19に確認」の14:19は、ウェブページをチェックする時刻です。通知が必ず届く時刻を指定しているわけではありません。
「編集」をタップすると「頻度」「時刻」の設定が開き、「時刻」からチェックする時間を変えられます。僕の画面でも6:00を選ぶと、表示が「毎日6:00に確認」に変わりました。最後に右上のチェックマークで保存します。朝にチェックしてほしい場合など、使い方に合わせて調整できるわけです。

値下げだけでなく、どんな場面で役立つ?
以下は、日々確認したいページで使うための入力案です。通知の到着を実測した例ではありません。
| 確認したいこと | 開くページの例 | 入力する条件の例 |
|---|---|---|
| 再入荷 | 欲しい商品の詳細ページ | この商品の黒・Mサイズが再入荷したら知らせて |
| 値下げ | 商品の販売ページ | この商品の販売価格が下がったら知らせて |
| 新しい告知 | イベントのお知らせページ | 申込開始のお知らせが掲載されたら知らせて |
ひとつの商品やイベントにページを絞ると、入力する条件も自然に具体的になります。エラーが出るときは、入力文だけでなく、目的の情報がそのページに載っているかも見直しましょう。
まずは値下げか再入荷など、一つの変化を条件にすると、通知の内容を確かめやすいと思います。
更新の瞬間に届く通知ではない
ここは使う前に押さえたい点です。Appleの操作ガイドは、設定した時間間隔で更新を検出した場合に通知すると説明しています。ページを常時監視し、更新された瞬間に必ず通知するという仕組みではありません。

例えば、ある確認と次の確認の間に商品が再入荷したとします。定期確認という仕組みから考えると、その変化を見つけるのは次の確認時です。その前に売り切れてしまえば、再入荷を捉えられない可能性もあります。これは仕組みからの推測で、実際の通知速度を測定した結果ではありません。
そのため、数量限定の商品や販売開始直後のチケットなど、数分の差が結果を左右する場面では、この通知だけを頼りにするのは避けたいところです。僕は、日々の確認回数を減らす用途に向いていると考えています。
通知が届いても、価格や在庫が今も同じとは限りません。買う前には販売ページを開いて、対象の商品、価格、在庫を改めて確認しましょう。Safariが購入や予約まで代わりに行う機能として考えると、期待とのずれが生まれます。
項目が見つからない・通知が届かないときは
メニューに項目が見つからないときは、対応機種か、iOS 27以降か、Apple Intelligenceの設定と言語条件を満たしているかを順に確認します。iOSの更新だけで条件がそろうわけではありません。
条件を登録できない場合は、今回のAmazonの例のように、監視対象のページと入力文を見直します。一方、登録後に通知が表示されないときは、設定アプリの「通知」でSafariの項目を確認し、通知の許可や表示場所を見直します。iPhoneの通知設定の公式ガイドで案内されている集中モードや時刻指定要約も、通知の見え方や届くタイミングに関係します。
設定した条件に合う変化がまだ起きていない、確認の時刻がまだ来ていない、という可能性もあります。「通知がない=機能が故障した」とは限りません。指定したページと入力した条件も見直してみましょう。
なお、Safari全体の「通知を許可」をオフにする操作と、個別ページの確認設定を解除する操作は別です。前者ではSafariのほかの通知にも影響するので、混同しないようにしてください。
僕が魅力に感じるのは、ページを何度も開く作業を減らせる点です。まずは、急がない再入荷やお知らせを一つ設定してみる。通知を確かめながら、自分に合った使い方を見つけるのがよさそうです。
参考リンク
- Apple:iOS 27
- Apple:iPhoneでSafariを使用してウェブをブラウズする
- Apple:次世代のApple Intelligenceの入手方法
- Apple:iOSとiPadOS 27で利用できる機能
- Apple Developer:WWDC26 Keynote
- Apple Developer:Webプッシュ通知の実装と対応条件
- Apple:iPhoneの通知の設定を変更する