僕のYouTubeチャンネルは無事に復活しました。しかし、どの動画や設定が問題視されたのか、具体的なBAN理由は最後まで教えてもらえていません。解除された安心感がある一方、再発を防ぐ方法が分からない不安は残ります。そこで、YouTubeと同じGoogleのAIであるGeminiに、考えられる原因と今後の対策を聞いてみました。
停止は解除されたが、理由は最後まで分からない
2026年8月21日、僕が運営している「info@Mackers」のYouTubeチャンネルが突然停止されました。通知された理由は「スパム、欺瞞行為、詐欺に関するポリシー」への違反でした。
ところが、僕にはそのような動画を投稿した認識がありません。YouTubeへ再審査を請求しましたが、最初の申し立ては却下されました。
その後、Xの@TeamYouTubeへ状況を相談しました。情報を担当チームへ共有してもらったものの、8月27日に届いた回答は「ポリシーチームによる審査でも判断は維持された」という内容でした。
それでも、どの動画、タイトル、説明文、サムネイル、コメントが問題だったのかは示されませんでした。
ところが8月29日、YouTubeから再びメールが届きます。そこには、再審査の結果「YouTube利用規約に違反していないことを確認できました」「アカウントの停止を解除いたしました」と書かれていました。
確認できているのは、利用規約違反がなかったと判断され、チャンネルが復旧したことです。一方、なぜ最初に停止されたのか、なぜ一度は判断維持となったのか、そして最終的に何がきっかけで結果が覆ったのかは、今も分かりません。
不安を減らすためにGeminiへ聞いてみた
理由が分からなければ、今後どこに気をつければよいのかも分かりません。そこで、YouTubeと同じGoogleのAIであるGeminiに、これまでの経緯やチャンネルのURLを伝えて意見を聞きました。
Geminiが最初に挙げたのは、動画の内容以外もスパム判定の対象になり得るという点でした。
具体例として示されたのは、次のような項目です。
- 動画と一致しないタイトルやサムネイル
- 説明欄やタグへの無関係なキーワードの詰め込み
- 不審な外部リンクや短縮URL
- 同じコメントやリンクの繰り返し投稿
- 第三者によるアカウントの乗っ取り
- 自動判定システムによる誤検知
この部分は、YouTubeの公式ルールとも大筋で一致します。
YouTubeのスパムに関するポリシーは、公開動画だけに適用されるものではありません。限定公開や非公開のコンテンツ、コメント、リンク、投稿、サムネイルなども対象です。
悪質なクリックベイト、外部サイトへの誘導だけを目的としたコンテンツ、反復的なコメントなども禁止例として挙げられています。
つまり、「動画の映像に問題がないから大丈夫」とだけ考えるのではなく、タイトル、サムネイル、説明欄、リンク、コメントを含めたチャンネル全体を確認する必要があります。
Geminiが考えた、このチャンネル特有の可能性
Geminiはその後、info@Mackersの公開情報を確認したとして、チャンネル特有の要因も推測していました。
挙げられたのは、次のような可能性です。
- 長期間投稿していなかったチャンネルから、久しぶりに動画が投稿された
- DomoAIを試した短いAI生成動画が含まれていた
- 数秒から数十秒程度のテスト動画があった
- 「info@Mackers」という名前がメールアドレスのようにも見える
- 複数の条件が重なり、自動判定がスパムアカウントに似た動きだと誤認した
さらに、第三者からの集中通報、不審なログインを検知した際の一時的な保護措置、説明欄に記載された外部リンクの誤検知なども、一般的な可能性として示されました。
ただし、これらはYouTubeから示された理由ではありません。
長期間更新していなかったこと、短い動画を投稿したこと、AIを利用したこと、チャンネル名に「@」が入っていることが、今回の停止原因だったと証明する情報はありません。
第三者から大量通報されたという事実も確認できていません。誰かが意図的に通報したと考える根拠もないため、記事では原因として断定しないようにします。
Geminiの回答で、注意して読んだ方がよい部分
Geminiは、最終的にチャンネルが解除された流れについて、二つの筋書きを提示していました。
一つは、最初の再審査や@TeamYouTubeからの回答が一次的な確認に基づくもので、その後、上位の専門チームが動画を人の目で精査し、誤検知だと判断した可能性です。
もう一つは、同時期に似た誤検知が発生し、YouTube側がスパム判定システムのしきい値調整やロールバックを行った可能性です。
どちらも話としては理解できます。しかし、YouTubeの内部で実際にどのような審査が行われたのかは公開されていません。
「担当者が動画を1本ずつ確認した」「上位チームへエスカレーションされた」「世界的な誤BANが一括で修正された」といった部分は、Geminiによる推測です。
また、@TeamYouTubeへのDMが解除の決定打になったと断定することもできません。相談した情報が担当チームへ共有されたことは確認できていますが、それと最終的な解除との因果関係は分かっていません。
Geminiの回答で最も大切なのは、原因を特定したように見える説明ではなく、「内部情報へアクセスできないため、本当の理由は確認できない」という最初の前提だったと思います。
AI動画だから違反というわけではない
今回のチャンネルには、AIツールを試した動画がありました。Geminiは、それが自動判定へ影響した可能性も挙げています。
しかし、AIで制作したという理由だけで、動画が禁止されるわけではありません。
YouTubeは、実在の人物が実際には行っていない言動をしているように見せた場合や、現実の出来事・場所を大きく改変した場合、実際には起きていない場面を本物のように生成した場合などに、AIによる改変・合成コンテンツであることを開示するよう求めています。
一方、明らかに非現実的なアニメーション、軽微な編集、タイトルやサムネイル作成の補助などは、必ずしも開示対象ではありません。AI利用を開示しても、それだけで視聴制限や収益化への不利益が発生するものではないと説明されています。
今後、リアルに見えるAI生成映像や大幅に改変した映像を投稿する場合は、アップロード時に「AIの使用」の項目を確認します。詳しい条件はYouTubeの生成AIコンテンツの開示に関する公式説明で確認できます。
今後のために実践すること
原因が分からない以上、「これを直せば二度と停止されない」という答えはありません。それでも、避けられるリスクを減らすことはできます。
タイトルとサムネイルを動画の内容に合わせる
動画では扱っていない内容を強調したり、検索用の言葉を必要以上に並べたりしないようにします。タイトル、サムネイル、説明欄を見た人が、動画の内容を正しく想像できる状態を保ちます。
説明欄の古いリンクを確認する
過去の動画に掲載した外部リンクが現在も有効か、別のサイトへ転送されていないかを定期的に確認します。
短縮URLやリンク先が分かりにくいURLは、可能であれば公式ページへの直接リンクへ変更します。ただし、外部リンクがあるだけで違反になるわけではありません。
AI動画は必要に応じて開示する
AIを使ったというだけで動画を削除する必要はありません。リアルな人物や出来事を生成・改変した場合など、公式ルール上の開示対象に当てはまるかを投稿ごとに確認します。
Googleアカウントの安全性を確認する
乗っ取りや不審なアクセスの事実は確認されていませんが、予防として2段階認証やパスキーを設定し、見覚えのない端末やログイン履歴がないか確認します。Googleも2段階認証によるアカウント保護を案内しています。
投稿記録を手元に残す
元動画、タイトル、説明文、サムネイル、公開日、設定内容を保存しておきます。通知メールやYouTube Studioの画面も、問題が起きた時点で記録します。
理由が曖昧な停止を受けたとき、チャンネルの運営実態や投稿内容を具体的に説明しやすくなります。
Geminiの推測だけを理由に変えないこと
Geminiからは、チャンネル名の形式や短いテスト動画も誤検知要因として挙げられました。
しかし、これらについて今回の原因だったことを示す公式情報はありません。そのため、Geminiの推測だけを理由にチャンネル名を変えたり、過去の短い動画をすべて削除したり、AIを使った動画制作そのものをやめたりするつもりはありません。
YouTubeの公式ポリシーに照らして問題が見つかれば修正する。一方、根拠のない可能性だけでチャンネルの個性や過去の記録を消さない。この線引きは大切にしたいと思います。
もし再び停止された場合
万が一、同じような停止が起きた場合は、まず通知メールとYouTube Studioで示された理由を記録します。そのうえで、チャンネルの目的、普段投稿している内容、違反の認識がないことを簡潔に説明し、具体的にどのコンテンツが問題なのかを尋ねます。
YouTubeの公式案内では、チャンネル停止から最長1年間、再審査を請求できるとされています。ただし、請求回数には上限があります。手順や現在の条件はチャンネルまたはアカウントの停止に関する公式ヘルプで確認できます。
今回の経験から感じたのは、感情的に大量の問い合わせを送るより、確認できる事実と分からないことを分け、冷静に説明する方がよいということです。
まとめ
Geminiに聞いても、今回のBAN理由そのものは分かりませんでした。
長期間の休止、短いAI動画、チャンネル名、自動判定、第三者からの通報、セキュリティ保護、審査のタイムラグなど、さまざまな可能性は考えられます。しかし、いずれも今回の原因として確認されたものではありません。
それでも、タイトルや説明欄、外部リンク、AI利用の開示、Googleアカウントの安全性を見直すきっかけにはなりました。
理由が分からないままでは、完全に不安を消すことはできません。それでも、公式ルールに沿って運営し、投稿内容と設定を記録し、何かあったときに説明できる状態を作っておく。今の僕にできる、最も現実的な備えはそこだと思います。
参考リンク
- スパムに関するポリシー|YouTubeヘルプ
- チャンネルまたはアカウントの停止|YouTubeヘルプ
- 生成AIコンテンツの使用に関する開示|YouTubeヘルプ
- 2段階認証プロセスによる個人情報の保護|Googleアカウントヘルプ